定額減税の仕組みと概要

2024/05/10

日記

来月2024年6月から定額減税が始まります。

物価高の国民負担を軽減するための制度で今年度1年限りの制度になります。

事例によって様々なパターンがあり複雑な制度になっています。

この記事では定額減税の仕組みと概要について解説していきます。

 

定額減税とは・・・・

対象者:令和6年分の合計所得金額が1,805万円以下である方

減税額:本人と扶養家族1人当たり4万円(所得税3万円+住民税1万円)を減税

 

減税方法

〇住民税

・給与所得者

令和6年6月分の住民税は給与から徴収されません。

令和6年分の住民税の額から減税額を差し引いた額を11等分し令和6年7月~令和7年5月分が毎月給与から徴収されます。

 

・個人事業者

第1期分の納付額から控除されます。控除しきれない分は第2期分以降の納税額から順次控除されます。

 

〇所得税

・給与所得者

原則6月1日以後最初に支給を受ける給与等の源泉徴収税額から控除されます。

※6月2日以後に入社した方などは年末調整時に年間の所得税額分から控除されます。

※控除しきれなかった場合などは給付措置予定

 

・事業所得や不動産所得

①令和6年分の予定納税ある場合

予定納税より自動的に控除されます。(扶養親族分は別途予定納税の減額申請が必要です)

②予定納税がない場合

確定申告で算出した所得税額より控除されます。

 

・退職所得:退職所得の源泉徴収の際には定額減税は適用されません。

令和6年分の退職所得を含めた所得を確定申告により定額減税額の控除を受けることができます。

 

・公的年金等:6月1日以後受給する公的年金等から源泉徴収されるべき所得税から控除されます。

 

今回は定額減税の仕組みと概要について解説しました。

 

柴田