2024/05/28
日記
コロナ融資の返済も始まり、また金利上昇の兆しも見えています。
金融機関から融資の審査も厳しくなることが予測されます。
だからといって、金融機関も融資をしないと収入を得られないので、優良な事業者を選んで貸すようになります。
最初に大切なのは、どの金融機関に融資を申し込むか?
ここを間違うと、金融機関にとって都合の良いことは頼まれ、肝心な時には助けてくれません。
「面倒見がよく、いざというとき支援してくれる」という願いをかなえてくれるのは、第二地方銀行、信用金庫、信用組合でしょうか。
なぜなら都銀や大手地銀よりは、地域密着を掲げていますので。
融資を判断する融資担当者はどこを見ているのでしょうか。
決算書の数字はもちろんですが、そのほかにも
企業概要、経営者、事業実態、社内(現場)などなど。
今回は、企業概要の見ているポイントを紹介します。
➀企業プロフィール
所在地、代表者名、創業年、設立年月日、事業内容、主要仕入れ先、主要株主、従業員数、店舗数、会社の沿革など。
これらは金融機関が基本的に知りたいことですが、融資担当者が調べるとなると手間がかかります。
この情報を一覧にしておき、融資担当者に渡すと喜ばれ、融資担当者が作成する稟議書の時間が短縮になります。
②業務フロー
業務の流れを表したもので、付き合いが長い担当者であっても、意外と理解していないケースが多いです。
業務フローを理解していないと、良い稟議書を書けないのです。
これも担当者へ渡すのがいいですし、フローは図解にしておくと理解度が高まります。
③将来性
担保主義から将来性を判断して融資する方向へ転換中の金融機関。
この新しい方針に慣れていない担当者は、情報収集と分析がなかなかできない様子。
そんな時に、自社の強みと弱み、外部環境による機会と脅威を伝えると、自社の将来性についての材料を渡すことができます。
④財務状況
チェック項目は、決算書の「売上高」「売上原価」「売上総利益」「営業利益」「経常利益」「当期純利益」をそれぞれ3期分。
今までだと2期連続赤字や債務超過だと融資実行は厳しかったのですが、将来性を評価する方針転換していますので、財務内容が悪い場合、それ以上の将来性アピールで融資しやすくなることもあります。
⑤経営者の資質
金融機関の融資判断で財務状況の他に最も重要視している要素が、経営者の資質です。
中小企業の場合、会社というより経営者に融資するようなものだからです。
企業の発展・衰退のどちらも経営次第なので。
特に、経営理念やビジョンが明確に打ち出せているかをチェックします。
明確に打ち出せている経営者だと、軸がしっかりしているため、経営がぶれないので、結果、高成長に繋がっているケースが多いという経験則から注視しているようです。
これら5つのポイントを体系立てて、企業側から積極的に提示することで、融資をしたい企業という評価をもらえるようになります。
また担当者が作成する稟議書の手助けをできれば、その分審査も早くなるので、実行に移る時間も短くなります。
日頃からのお付き合いも大切です。
その他のポイントについては、いずれまた紹介いたします。
石田